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「連合に軍配」ではない。連合の終焉ではないか。

残業「月100時間未満」で決着した。労使トップが安倍政権の意向をくみ取って合意したものです。
正直、「未満」にせよ「100時間」という数字が残ることには釈然としない感情が残ります。高橋まつりさんのお母さんが出したコメントに見られるように、「繁忙期であれば、命を落としてもよいのか」という感覚です。

センシティブな問題を労使で解決するとき、経団連トップと連合トップが当事者になるわけですが、ストライキなどの闘争手段を背景にしない連合は結局は使用者に押し切られてしまうのです。今朝の朝日新聞は「連合に軍配」との見出しを付していますが、私は連合が勝ったとは思っていません。

年間の上限が720時間になるなど、一定の前進であることは認めます。これまでは例えば1500時間だってOKだったのですから。
しかし、最終決着のつけ方に問題を覚えるのです。安倍総理の一声で決まる、(今やもう死語ですが)春闘だって官邸の方向づけがモノを言う、こういう決まり方であれば、私が毎度毎度言ってるように連合は必要ありません。

「働き方改革」にしても、超一流企業が誰からも言われたのでなく組織の中に「働き方改革室」を設けて取り組み始めるところもあります。日本の労働社会では企業内組合が実質的に使用者とセンシティブな話し合いをすることができるのです。
使用者が100時間残業させようとしても、労使協定に際して当該組合は抵抗できるのです。若い労働者にはストライキのやり方もわからないとは思いますが、理屈の上ではハラを括ればストライキを背景に交渉できるのです。「力」を背景とした交渉力をもたない連合とはちがうのです。
これからは連合の無力さが露呈するのと反比例して、企業内組合並びに電機連合、自動車総連などの産業別組合の役割が昔のように大きくなると思っていますし、私はそれを期待しています。

今回の決着、労働側にとっては結局は「働き方改革」ではなく、他力にすがった受け身的な「働かせ方改革」に終わったというのが率直な感想です。
間違っても、朝日のいう「連合に軍配」ではありません。
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プロフィール

畠山 奉勝

Author:畠山 奉勝
1944年生まれ。電機メーカー定年後、大阪労働局監督課で指導員を担当。全国に先駆けて大学生・高校生などを対象にした若者労働法教育のレールを敷く。

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