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凍てつく朝の母子の姿に思う、「少子化」対策とは何か。

先日、寒い朝7時ころ、駅に向かう道路の交差点で信号待ちをしていたところへ、自転車の前と後に2、3歳の幼児二人を乗せた女性が入ってきました。信号のすぐ先、駅前に保育所があるのです。もちろん幼児にはヘルメットを着けさせ、寒いから毛布などで包んで暖かくしていました。この時間にこの場所に来るためには、母親本人は5時頃には起床、食事の準備をして幼児二人を起こして食べさせて、洗濯やらも済ませてから、着替えさせて出発の準備をしているはずです。子供だってそんなに早く起こされたくないだろうに。もっと暖かいフトンにくるまっていたいだろうに。親子三人を眺めながら、大変だろうなとしみじみ思いました。

数日間だけのことであれば我慢できるにせよ、そのような生活が一年、二年続くとなれば、母親の努力は並大抵のものではないと察せられます。とくに冬の朝や雨の日は辛いだろうと他人事とは思えなくなります。この母親の職場がどの場所にあってどのような勤務形態なのか知る由もありませんが、せめて出勤時間があと2時間遅ければ救われるのにと思います。

現代の女性にとって、結婚して二人三人の子供を産み育てることは過酷ともいえる環境に耐えることを強いられているのです。この状況に辛抱して若い時の苦労に耐えなければならないことを学習したとき、多くの女性が結婚に夢を抱くことができず、ましてや子供を産み育てることを逡巡するのは当然だと思います。
昨年夏、槍〜穂高の稜線から下りるとき出会い上高地まで同行した32歳の若者に、「まだ結婚しないの?」と尋ねたとき、「恋人はいるけど、今の日本で結婚して子供を産むことが、子供にとって幸せかどうか悩んでしまうんです。」とまじめに考えていました。

この件については政府や世間の「有識者」、さらに学者先生方が異口同音に問題提起されていて、問題の核心は何かということは、言い尽くされている感がありますが、少子化問題や子育て問題について私が考えるポイントは次の二点です。
①企業は男性社員を早く家に帰すこと。男性の長時間労働からの解放はもはや一刻の猶予もないと思います。二三日前にも長時間労働について有識者が報告書を取りまとめる作業を始めたとテレビが伝えていましたが、何を今更報告書だと怒りを覚えました。残業時間の上限規制あるいは休息時間の強制設定、さらには年次有給休暇の完全消化しかありません。これ以外の一体何があるというのですか。育児休業等の制度は法制化されていても現実には利用しにくく、ごく一部の理解ある企業の労働者だけではありませんか。3歳までの幼児がいる男性は原則残業禁止というくらいの思い切った施策を考えてもいいのではと思います。
②子育て中の女性の勤務時間を思い切って柔軟かつ多様な選択肢のあるものにすること。幼子を育てている女性にとっては、例えば10時から16時という勤務時間が一番うれしいのではないでしょうか。女性に辛い勤務時間を絶対に強いてはなりません。

私は就職活動解禁直前の大学生を対象にした講義においても、「男性諸君、社会人になって結婚し子供が生まれたら、とにもかくにも早く家に帰りなさい。家庭よりも大事なものなんてこの世にはない。」と締めくくってきました。また、妻が専業主婦で子供もいなければ別ですが、共働きであれば男性も家事はきちんと分担するようにと訴えてきました。かく言う私は若い時実行していませんでした。今、心から恥じて後悔しています。

企業は、日本の男性を10分でも20分でも早く家に帰してほしい、そして、女性には柔軟で多様な勤務形態を提供してほしいというのが私の切なる願いです。残念ながら企業が主体的にこのような環境を構築することは期待できません。これこそ政府の出番です。内閣に「少子化担当」大臣が設置されてすでに十数年経ちますが、いったい何をしたというのでしょうか。
この問題は、厚生労働大臣と少子化担当大臣の責任である。日本はいつまで「暮らしの後進国」なのですか。日本の企業は労働者をこき使い苦しめることによってしか利益を上げることができないのですか。そんな企業はとっとと出て行ってほしいものです。
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プロフィール

畠山 奉勝

Author:畠山 奉勝
1944年生まれ。電機メーカー定年後、大阪労働局監督課で指導員を担当。全国に先駆けて大学生・高校生などを対象にした若者労働法教育のレールを敷く。

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